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現代的な要因
漢方では、体内に余分な水分が溜まっていたり、体内の水の循環が悪いと花粉症になりやすいとされています。しかし、現代では胃腸の機能障害や精神的なストレスが間接的な原因となって、花粉症の症状を発症する場合もあるのです。
漢方では、体内に栄養を吸収するところである胃腸が正常に機能していれば、十分な栄養と力が全身に行き渡ると考えられています。花粉症などのアレルギーは、本来自分以外の異物を排除するはずの免疫細胞が、誤って自分自身を攻撃してしまうことで起こる炎症反応なのですが、胃腸の機能が低下しているとその攻撃に抵抗する力も弱っていると思われます。
その結果、花粉症の症状が表れてしまうようです。この場合は胃腸の機能を高める、「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)や「六君子湯」(りっくんしとう)が効果的です。また、ストレスの溜まっている人は、全身を常に循環しているべき「気」の流れが悪くなっていると考えられます。この状態では、ホルモンの分泌や免疫の活動が正常に行なわれていないと思われます。
この場合は、「気」の流れを正常に戻すことで花粉症の症状を和らげることが出来るでしょう。「加味逍遙散」(かみしょうようさん)や、「紫胡桂枝湯」(さいこけいしとう)などが効果的です。
漢方で花粉症対策